今回は医学的側面から見た、メンタルケアを紹介したいと思います。
【腸脳相関】
という言葉をご存知でしょうか?
腸の状態が脳の機能に影響を与えている。
心理状態は単にメンタルの持ち用だけではなく、胃腸の健康状態に左右されるということが様々な研究結果から分かってきています。
腹痛とうつ、不安・ストレスの関係
1973年、エメラン・メイヤー博士が学生時代に消化器病科でサポート業務を行っていた際、腹痛症状を持っている患者を担当したが、病歴を眺めていたところ、多くの患者が「うつ病」、「不安、ストレス」を訴えていることを発見。
バクテリア移植で性格が改善
ユニヴァーシティ・カレッジ・コークのジョン・F・クライアン教授の研究で、不安傾向が強いマウスに社会性が高いマウスの
腸内細菌を移植する実験が行われた。
その結果、臆病だったマウスが冒険的なマウスと同じ行動を取るようになった。
プロバイオティクスが鬱や不安症状の治療法になりつつある
そして、近年一部の精神科医がプロバイオティクスのサプリメントを推奨していたり、
食事療法、プロバイオティクスで「不安」と「鬱」を治す効果があった。
という仮説を唱える研究者が出てきています。
※プロバイオティクスとは腸内フローラのバランスを改善することにより、
人に有益な作用をもたらす生きた微生物(有用菌)という意味です。
有効な食事、サプリ
1.ラクトバチルス・ラムノサス
GABAの受容体が変化し、不安や気分の落ち込みが減少。
ラクトバチルス属の中でも、ラムノサス菌は胃酸に強く、しっかり腸まで届けることが出来ます。
※サイコバイオティクスの権威である、APVマイクロバイオーム研究所のジョンクライアント教授の研究により判明
2.ケフィア
ブルガリア発祥のヨーグルトで、他のヨーグルトとの違いは「ラクトバチルス・ケフィラノファシエンス」という細菌が含まれていることです。
その効果で、セロトニンの材料であるトリプトファンの値を増加させてくれます。
※セロトニンとは幸福ホルモンと呼ばれる物質
3.ロイテリ菌
社会性が低い子供のマウスはロイテリ菌が少ないことが確認されています。
口内ケアや夜中を治す効果も。
同時に、ロイテリ菌を摂取することにより、他人に全く興味を示さない自閉症が治療出来たそうです。
人体での効果はまだ実証されていませんが、
腸内で悪玉菌を抑える働きもあり、優秀なビフィズス菌です。
※ベーラー医学校の論文より
以上、サイコバイオティクスの最新の研究でした。
是非、健康面からもメンタルケアしてみてくださいね。
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